最終更新日: 2025/7/17
バーコード誕生の背景
バーコードは、スーパーマーケットのレジ作業(チェッキング)を低コスト・効率的に行うための仕組みとして生まれました。原型は1973年に標準化されたUPC(Universal Product Code)という商品コードです。
ただし、この動きは1940年代から始まっており、当時のアメリカでは次のような課題がありました。
- 消費税の扱いが複雑(州によって課税/非課税が異なる)
- 現金以外の決済(小切手・クレジットカード・クーポンなど)が増加
- レジ担当者がパート中心で、入れ替わりが激しい
こうした背景から、自動的に価格を読み取る仕組みが求められていました。
例として、「商品の価格に応じて厚さが違う金属タグを商品に付け、メーターで測定して会計する」というユニークなアイデアもありましたが、コストが高く実用化には至りませんでした。
その後、技術が進化し、1967年に全米大手スーパー クロガー社が初めてバーコードと電子スキャナーを組み合わせたチェッキング実験を実施。これが、バーコード実用化の始まりとなりました。
規格の統一と国際化
バーコードの普及とともに、「どこでも同じコードを使えるようにしよう」という動きが強まりました。
- 1970年:UGPIC(一般食品認識コード)という暫定的な規格が作られる
- 1973年:IBM社の提案に基づきUPC(一般商品コード)が誕生、米国で正式に規格化される
- 1974年:パリでEANA(European Article Numbering Association)の第1回会合が開かれ、国別フラグ付きのバーコードを採用
- 1977年:EANシンボルが誕生
- 1978年:日本が国際EAN協会に加盟
この結果、世界中で共通の仕組みでバーコードを使えるようになりました。
小売業界から産業界への広がり
バーコードは小売業界だけでなく、産業分野にも活用が拡大しました。
- 1967年:アメリカの貨車輸送管理に、赤と青のバーで表現されたカラーバーコードが導入(後に誤読多発で廃止)
- 1968年:米アイデンティコン社が、太さの異なるバーとヘリウムネオンレーザーを用いた「CODE 2of5」を開発し、現在のバーコード規格の基礎を築く
この技術が、現在の一般的なバーコード(JANコードなど)に繋がる重要な礎となりました。