最終更新日: 2023/02/6
1.箱などの通常の商品のバーコードの配置
商品の裏面の右下の説明 一般的なバーコードであるJANコードの表示位置の基本は商品デザインを邪魔せず、かつバーコードがバーコードリーダー読みやすい位置となります。
そのため、商品の裏面の右下で、かつ横向き(柵状)が一般的です。
もちろんそれ以外の場所でも構いませんが、レジでJANコードが見つけやすく、読み取りやすいように配置するのが好ましいです。
また、いくらデザイン的にバーコードのスペースが確保しづらいとしても必要最低限の左右のクワイエットゾーン(空白)を確保するようにしましょう。
読み取りに支障が出てくるため、必ず必要です。
2.円筒形の商品のバーコードの配置
円筒形の商品へのバーコードの表示は、縦方向(はしご状)になるよう表示するのがおすすめです。
なぜ横方向では問題があるのかといえば、筒に貼る場合、筒の反りにあわせてバーコードも反ってしまいます。 そのため、バーコードリーダーで読み取る際に全体をうまく捉えきれずに読み取れない場合があるためです。
縦方向ならば、反る部分も小さく読み取りに問題がでにくいため、縦方向にバーコードを表示するのが一般的になっています。
ペットボトルや缶などの商品には縦方向にバーコードが表示されているのはそのためです。
なお、流通システム開発センターによると円筒の中心からバーコードの両端までの角度が60度以上になる場合は縦方向(はしご状)とされています。
具体的には倍率100%JANコードを
横方向(柵状)に配置するには表示部分の容器の直径が60mm以上必要で、
倍率80%のJANコードならば
48mm以上必要となります。
横方向にする場合の容器直径
標準タイプ
JAN100% 表示部分の容器直径 60mm以上
JAN80% 表示部分の容器直径 48mm以上
短縮タイプ
JAN短縮100% 表示部分の容器直径 34mm以上
JAN短縮80% 表示部分の容器直径 42mm以上
以上の条件ならば、横方向での配置も可能ですが、こだわりがない限り基本的には円筒形の商品は縦方向(はしご状)の方が良いように思えます。
同じように楕円形の容器なども縦方向(はしご状)がおすすめです。
3.チューブ型容器の商品のバーコードの配置
チューブ型容器の商品のバーコードの配置は円筒形の商品と同じく縦方向(はしご状)に置くことをおすすめします。
チューブ型容器は断面が楕円形のため、容器の両端が大きく湾曲しています。
このため、バーコードを横配置(柵状)で配置した場合、バーコードの両端のクワイエットゾーン(空白)やバーコードの端がバーコードリーダーで正しく読み取りができない場合があります。
そのため、チューブ型容器の商品にはバーコードを縦方向(はしご状)に配置するようにしましょう。
小さな商品における注意点
商品が小さいためにバーコードを配置するスペースが配置出来ない場合は容器に直接バーコードを表示するのでなく、パッケージに入れてバーコードを表示するか、タグを別途つけるなど工夫をしましょう。
もちろん昨今のバーコードリーダーの性能向上により基準外のバーコードを小さい商品につけても問題なく読む可能性もあります。
ただやはりどんなバーコードリーダーや環境(特に海外に行く商品)でバーコードを読むかはわかりませんので、なるべく安全性に倒したバーコードのスペースの確保が必要となります。