最終更新日: 2023/2/7
はじめに
GTIN(JANコード)の再利用を行なっている皆様へ 2019年1月からGTINの再利用に関するルールが変更になりました。
GTINの再利用とは
GTINの再利用とは、ある商品に設定したGTINを、商品の終売(廃番)後、別の商品に設定することをいいます。
これまで、ヘルスケア商品を除き、一般消費財は終売(廃番)後4 年、アパレル・ファッション商品は2 年半を目安に、市場に在庫が残っていないことが確認できれば、GTINの再利用が認められてきました。
GTINの再利用とは
GTINの再利用に関する新しいルール
GS1より方針が示され、GTINの再利用に関する新しいルールにより、2019年1月からはGTINの再利用は認められないこととなりました。
現在、GTINを再利用している事業者におかれましては、社内の運用状況やシステムを確認のうえ、本ルール変更への対応を進めていただくようお願いします。
なお、ルールの変更を決定したGS1も当センターも、GTINの再利用を行っている全ての事業者が対応を完了するには、一定の期間を要することを見込んでいます。 そのため、移行措置として、2018年12月末までに終売(廃番)となった商品のGTINは、1回に限り他の商品に再利用することが認められています。
GTINの再利用とは
新しいルールができた背景
これまで、GTINを再利用するには、「市場に流通在庫が残っていないこと」の確認が条件となっていました。しかし、インターネット販売の拡大など、流通市場が多様化する中で、市場に流通在庫が残っていないことの確認が非常に難しくなってきています。
また、以前と比べて、商品の情報がネット店舗や実店舗、あるいは、データベースなど様々な場所で長く保存される傾向にあり、同じGTINに対し、複数の商品情報が出てきてしまうといった混乱、トラブルも生じる可能性が高まっています。
こうした状況を踏まえて、GTINの再利用は停止されることとなりました。GTINの再利用を行わないことにより、1つのGTINに対応する商品は1つであることが担保され、ブランドオーナーやサプライチェーンの関係者が安心して商品の流通、販売を行うことができるようになります。
GTINの再利用とは
GTIN再利用停止に関するQ&A
GTINの再利用ができなくなると聞いたのですが
GS1より方針が示され、GTINの再利用に関する新しいルールにより、2019年1月からはGTINの再利用は認められないこととなりました。
- 2019年1月から、GTINを一切再利用してはいけないということですか?
GTINの再利用ができなくなっても、付番エリアが不足することはないですか?
GS1事業者コードの利用者全体の中では、GTINを再利用している事業者の割合は低く、GTINの再利用が停止されたとしても、当面日本のGS1事業者コードの付番エリアが足りなくなることはありません。さらに、世界的にもGS1事業者コードのキャパシティは余裕があることが確認されています。
現在、GTINを再利用していますが、ルール変更後にGTINを再利用し続けるとどうなりますか。
ルール変更後の2019年1月以降も、新ルールへの移行措置として、2018年末までに終売(廃番)、再利用待ちになったGTINは1回に限り再利用が認められています。現在、GTINの再利用を行っている全ての事業者が再利用を停止するには、相当の期間を要すると見込んでいますが、2019年以降に商品に設定したGTINの再利用は認められないルールに変わりますので、可能な限り早めの対応をお願いします。
今回のルール変更に対応せず、従来通りにGTINの再利用を続けていると、将来的には、卸売業や小売業等の得意先から、新しいGTINを設定するように求められる可能性があります。