最終更新日: 2023/2/8
JANコードと違い、物流コードは包装に合わせて、企業の責任でコードを設定することとなります。
包装の内容物であるJANコード(ただし、チェックデジットを除いた12桁)をそのまま使用して、先頭に1桁のインジケータ(下記:1から8)を付け、最後に改めて計算し直したチェックデジット1桁を付け作成します。
インジケータの付け方
インジケータは製品メーカーが自社製品の製品構成、梱包形態(販売単位や取引単位)に合わせて独自に決定する識別コードです。
どのインジケータを使うかは企業方針や業界方針により決定されます。
大抵の場合はインジケータ(PI)1~8を使うことがほとんどです。
インジケータの表示内容
表示内容(一致型)
- 同一商品で荷姿が異なる場合(例えばシュリンク包装と段ボール箱)や内箱と外箱の区別が必要な場合。
業界で共通的な識別意図で付番方法が標準化されている場合。
インジケータ(PI)1~8
例)雑貨などの一般的な流通商品
内箱 1 45 12345 67890 3
外箱 2 45 12345 67890 0
- 計量商品用 インジケータ(PI)9
・その都度、数量や重さが異なる計量商品。
・食肉関係など形状や重量が一定せず、梱包ごとに重さが変化するもの。
例)枝肉等
- 集合包装(段ボール)を1つの商品として識別する場合 インジケータ(PI)0
・単品JANコードをITFで表す場合。
・大型の什器製品などで、1個が外装梱包されている場合。
・集合包装を一つの商品として識別する場合。
例)家電、大型の什器製品等
集合包装用商品コード作成例
単品JANコード 45 12345 67890 6
(一致型) 集合包装用商品コード 1 45 12345 67890 3
例)
内箱と外箱の区別をする場合
内箱 1 45 12345 67890 3
外箱 2 45 12345 67890 0
包装形態で区別する場合
シュリンク包装 1 45 12345 67890 3
段ボール箱 2 45 12345 67890 0
表示内容(不一致型)
- 商品バリエーションや集合包装の種類が8通り以上ある場合 インジケータ(PI)0
1桁のインジケータ(PI)ではすべての梱包形態を表すことが出来ない為、不一致型を使用することとなり、「PI」は常に「0」となります。
発注時の単品JANコードと入荷時の集合包装用商品コードが異なった番号を使うこととなりますので、販売管理、仕入れ管理などシステム的な対応が必要となります。
- 集合包装用商品コード作成例
単品JANコード 45 12345 67890 6
(不一致型) 集合包装用商品コード 0 45 12345 67891 3
なお、ビールなどのようにケース単位でも販売される場合、ケース売りJANコードも設定し印刷表記します。(集合包装への単品JAN表記はルール違反となります)
例)缶ビールの場合、一缶単位の単品商品コード、6缶パックの商品コード。
4パック包装され24本入りケースを表すケース販売JANと、14桁ITFの4種類のバーコードと販売形態に合わせて、バーコードが必要となります。