最終更新日: 2023/2/7
印刷品質の重要性
バーコードシンボルは、バーコードリーダーで読み取られることを前提にしています。
バーコードリーダーで素早く・正確に読み取られてこそ、初めてその役目を果たします。
そして、バーコードリーダーでの読み取り精度に大きく関係しているのが印刷品質です。
印刷品質の悪いバーコードの場合は、読取率の低下や誤読の原因となり、システム 運用に大きな支障をきたしたり、信頼性を損ねる要因にもなります。
バーコードシンボルの規格
バーコードシンボルの印刷品質は、様々なに規格によって細かく規定されています。
バーコードシンボルの規格には、
- JISX0501 (JANコード)
- JISX0502 (ITFコード)
- JISX0503 (コード39/NW-7)
- JISX0504 (コード128)
に代表されるシンボル体系規格があります。
例えば、JISX0501(JANコード)では「常に良好な印刷品質を確保するため、次の条件を満たさなければならない」として、下記の3点が明記されています。
- バーコードシンボルの白バー及びマージン、黒バーは、できる限り高いコントラストを保つこと。
- バーコードのバーの幅は、できる限り標準値に近く保つこと。
- 黒バー内部にポイド(欠け)を、白バー及びマージン内部にスポット(汚れ)をなくすこと。
このようにシンボル体系規格では、個々のシンボルの印刷品質を確保するための条件が細かく規定されています。
印刷品質グレード
一方、JISX0520(バーコードシンボル印刷品質の評価仕様)は、印刷品質をバーコード リーダーでの読み取り精度の観点から評価する規定です。
バーコードシンボルの印刷品質は、従来は主にエレメントの寸法誤差や反射率比などを評価していましたが、このJISX0520はバーコードリーダーで確実に読めるようにするための評価に重点が置かれ 詳細な測定方法や測定値を評価する方法が規定されています。
測定結果を集計・計算し、バーコードシンボルの印刷品質の目安となるグレードを 判定します。グレードはA・B・C・D・F(数字表示は4・3・2・1・0)に等級付けられ、それぞれ次のような評価になっています。
- A(4) = 1回のスキャンだけで読み取れる品質
- B(3) = 同一場所を複数回スキャンして読み取れる品質
- C(2) = 異なる場所をスキャンすることにより読み取れる品質
- D(1) = 異なる場所を複数回スキャンして読み取れる品質(リーダーによっては読み取れない場合がある)
- F(0) = 欠陥(Fail)バーコードシンボルを表し、通常は使用してはならない
【バーコード屋さん】では、こうした規格に基づいてバーコードシールを作成し、厳格な読取検査をはじめ印刷品質の管理に万全を期しています。